環境・エネルギー系領域の教育研究による環境社会の形成 生活科学部 現代生活学科 准教授 菅野 元行 日本の発電量における資源別割合 日本の温室効果ガス排出量の推移 日本のエネルギー源の変化が必要とされている中、平成二十六年四月に実践女子大学生活科学部に現代生活学科が新設され、「環境」「メディア」「自立」を軸に課題解決型教育を展開 環境科学概論 地球の成り立ちから大気、水質の特徴といった人間生活に必須な事項から、紫外線、オゾンといった女性に関心の高い話題を取り上げ 環境に関連した記事の探索と内容理解の課題提出や、環境分野の入門的民間資格である「eco検定」受験に向けた指導を実施 現代社会を読み解くd(科学技術と社会) 地球温暖化の機構と、原子力発電の技術については電気事業連合会が発行している『原子力・エネルギー図面集』をテキストに使用し、既存のエネルギー技術については各省庁や企業の公開資料から選別した資料を使用 地球温暖化の進行を防ぐための再生可能エネルギーの普及 都内と近郊の環境・エネルギー分野の博物館をはじめとして、東京ビッグサイトにて開催された環境展、エコプロダクツ展の見学を通して修得内容を発表 既存の大規模集中・輸入型のエネルギーと、再エネの小規模分散・自給型のエネルギーの違いについても解説『グリーンパワーブック』『暮らしのエコナビ』 東京ビッグサイトで開催されるエコプロダクツ展 地域自立型エネルギーシステムの教育研究 エネルギーの科学技術のみならず、資金、運用といった社会学的側面、メディア活用による発送電システムの管理・広報活動、環境思想に基づく教育活動も必要 日本各地に潜在的賦存量の多いバイオマス活用については、その原料調達、製品選択、利潤追求、環境調和 宮城県の「エネカフェ・メタン」を訪問し、多田准教授と意見交換 特産品の開発も地域活性化には重要であり、女性の視点は貴重