1988年2月にリリースされた角松敏生氏のアルバム(CD)の題名である。その1曲目の「I CAN GIVE YOU MY LOVE」が、氏が今月リリースする「EARPLAY〜REBIRTH 2〜」に収録されるという。その音源が本日の氏のラジオ番組で初披露された。その内容、特に冒頭は表記の「Before the Daylight」とそのRemix版(「Voices from the Daylight」に収録)の両方で聴いたことがあるような感じで、鳥肌モノの最高な仕上がりであった。 ところで、表記のCD「Before the Daylight ~is the most darkness momemt in a day」はまさにバブル絶頂期の発売。しかし、その社会的風潮に抗うようなアイロニー的内容を持ったこのCDは、当時20歳になったばかりの私には刺激的で、かつ手放せない一枚になっている。(当時のオリコンチャートの2位を記録) 私自身はこのバブル期に大学生となったが、当時のイケイケの風潮とは全く無縁な生活で、とてつもない素朴な毎日を過ごしていた。こんなバブル期の社会的狂演はいつか終わり本質を問われる時が来る、そういったメッセージを感じられたこのCDの雰囲気に同感していた記憶がある。 さて、現在の状況。自粛が要請されている現在、まさに「Before the Daylight ~is the most darkness momemt in a day」ではないだろうか。 「臥薪嘗胆」という言葉がある。意味を調べると「復讐のためにあらゆる苦心に耐えること」「目的を成し遂げるため成功を期待して苦労に耐えること」とあり、別に何かに復讐しようなどとは思っていないため、まさに今は「目的を成し遂げるため成功を期待して苦労に耐えること」の時期ではないだろうか。 似たような言葉に「冬来りなば春遠からじ」があり、いずれにしても「苦を知らなければ楽も感じられない」「苦しいことがあっても必ず良いことがある」「明けない夜は無い」ということになるだろう。時々思い出して肝に銘じたいものである。 外出規制の今こそ「目的を成し遂げるため」の絶好の機会であると思う。 鳥肌モノの「I CAN GIVE YOU MY LOVE」を聴いて32年前の気持ちを思い出したと同時に、妙に今と重なる気分にさせてくれた。 この時期を無駄にしてはならない。むしろ絶好の機会であると。 |