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INASA~IZUMO

2014/07/05 6:58 に ユーザー不明 が投稿   [ 2014/07/07 1:17 に更新しました ]
という曲が、私の好きなアーティストの2002年に発表された「INCARNATIO」に収録されています。この前年、この方は日本古来の音を探して北海道から沖縄まで探訪し、2002年のこの傑作に辿りつきました。賛否のあるアルバムのようですが、私はこのアルバムは彼の傑作の三本には入ると思っています。そして時は過ぎ、基本的に楽天家の私でも精神的にとても疲弊していた時に、ふと「IZUMO」が頭をよぎり、藁をもすがる思いで出雲大社を初めて訪れました。春先の晴天の出雲空港を降り立ち、出雲大社に参詣した後(ちょうど遷宮の頃)、「INCARNATIO」のovertureの「INASA」の基になっている稲佐の浜まで足を進めました。すると、それまで晴天であったのに、雲が立ち込め、まさに「INCARNATIO」のPVの一部のように、雲間からの眩しい光が降り立つ、そんな神々しい雰囲気に囲まれました。この地域がいつもこのような天候であるのかどうかは存じませんが、太陽のまなざしに囲まれた幸福な時間を過ごしました。なお、出雲大社は縁結びで有名ですが、男女の縁のみならず、あらゆる方々との縁結びでもあるとのこと。その後、ご利益に授かり、新たなご縁(男女の縁ではありません。あしからず。)に出会うことができました。そして、出雲大社の起源をひも解くと、古事記に書かれているような大国主命の数奇な運命に引き寄せられました。幼い頃聞いてきた「因幡の白兎」の、幼い頃は聞くことのなかった「続き」の話に心を打たれ、出雲朝廷と大和朝廷の確執?など、日本人が忘れかけてきた大事なことがあるように思います。 そして、「INCARNATIO」の発表された2002年には想定することのなかった状況に、その?年後に遭遇したものの、このアルバムとの出会いがあったから救われ、最近は消耗品化している音楽の、アルバムとしての資産的価値を再認識しました。また、「因幡の白兎」で大国主命が白兎を助ける話、史実であろうとなかろうと、今の日本人が忘れかけている気持ちではないかと思います(白兎を次々といじめる神々達にならないようにしたいものです)。興味のある方は、大国主命のその後の人生を調べてみてください。きっと、幼少時には聞くことのなかったストーリーに驚きますよ。 (環境、エネルギー、化学が専門なのに、異様に日本史に詳しい者より)     追記 「IZUMO」は変則拍子でかっこいい曲ですよ。
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