なぜか近代史は好きではなく、大河ドラマでも幕末を扱ったものは熱心に見ていなかったのですが、せごどん!はとても感慨深い作品でした。西郷さんを良く知らない頃のイメージは銅像でしかありませんでしたが、二度も遠島にされていたのはこのドラマで初めて知りました。 奄美編の映像が素晴らしかった(オープニングも奄美編から変わったのも感動)のは言うまでもなく、西郷さんはこの二度の遠島で生死を彷徨っただけではなく、人の温かさに触れたことで人間としての深みが増したように思います。(史実では色々とあるようですが、私はこのドラマのストーリーを鵜呑みにしたい) やはり辛酸舐めることで人としての暖かさが増すということでしょうか。よく「試練を超えられる人にしかその試練は与えられない」などとも言いますが、その試練を超えられない場合だって当然あり、その場合はその後の人生がないことにもなりますので、あまり賛成できません。しかし、西郷さんは試練を乗り越えたことで偉業を成し遂げたとも考えられます。学ぶことが多かったドラマでした。まさに「人間万事 塞翁が馬」で、良かれと思って目指したことが良くなかったり、最悪と思うできごとが好転するきっかけになったり、だから人生は面白いとも言えます。40才頃までの私には到底理解できない諺ですが、今なら十二分に理解できます!笑 |