私が生徒・学生時代は、掃いて捨てるほど同学年がいたので、あまり丁寧に教育された経験はありませんでした。 中学は、ちょうど校内暴力全盛時(笑)。 私のいた中学はそれほどでもなかったのですが、他の中学では廊下をバイクで走ったり、窓ガラスが割れ続けたり、めちゃくちゃだったようです。 そのため、体罰も日常茶飯事でした。 宿題忘れると先生がビンタ、授業で騒いだ学生には張り手で吹っ飛ばされるとか、普通でした。 高校は成績で選べるので、そのような荒れた状況は無くなりましたが、先生の教育に差があり過ぎました。 良い先生もいれば、 日直が黒板消していない時に、平然とその上から重ねて板書する先生もいました。笑 剣道の授業で模範を見せるとか言いながら、剣道部の生徒をコテンパンにやっつけた先生もいましたね。 大学はオープンキャンパスなど一切なく、入試も指定校推薦と一般入試のみ。 (当時、指定校推薦という制度さえ入試直前まで知らされませんでした。知っていればもっと勉強したのですが。。) 「来たければ、試験受かってね。」という感じで、入学後、ある授業では先生が「そこのデブ、出ていけ」と怒鳴ったり、今では考えられないことばかり。。。 一方、現在。(上記との差は30年弱) 学生による授業評価も定着し、教員は「いかに興味を持たせて、理解させるか」が命題となっています。(15年ほど前からでしょうか) この命題は、私が学生の頃必要としていたものですから、大いに賛成し、日夜努力しています。 分かりやすい授業は常に心がけていますが、私が担当しているのは、文系が伝統の本学において化学とか環境科学、エネルギー化学の授業。 ハンディがあり過ぎます。笑 今までも「質問があればどうぞ」と聞いてきたのですが、なかなか質問を聞けませんでした。 しかし、講演後の感想文は得意な本学の学生。 そこで、後学期からは毎回の授業でコメントペーパーを取り入れました。 「授業のポイント」を書かせながら(ここは加点対象)、「質問や意見があればどうぞ」のコーナーには、かなりの学生諸君が書いてくれました。 その質問や意見を読むのが毎週楽しみになり、新たな視点や勉強にもなりました。 自分自身も分からないことは調べて回答したり、まさに、学生のニーズに合う授業ができたのではないかと思っています。 このコメントを実施したのは、自学科のエネルギーの授業と、渋谷(文学部と社会学部)の共通教育の化学の授業。 どちらも充実した内容になったと思いますが、総じて好評を得たのは渋谷の化学でした。 学生数からすれば渋谷の化学の履修率は極めて低いものですが、本当に化学を学びたい学生が集まってくれたようです。 最後の授業(大雪で休講時の振り替え)は半数の学生しか出席しませんでしたが、全員から御礼を書いていただきました。 いえいえ、こちらこそ、君たちにいろいろと教えていただきました。 化学の方は共通教育の科目なので、もう会うことはないかもしれませんが、少しでも皆さんの記憶にとどまってくれたら嬉しいです。 ともあれ、どちらの科目でも毎回、コメントを書いてくださった学生さん達、本当にありがとうございました! あと、どちらの科目でも御礼を書いてくださった方々、心より御礼申し上げます。 何とか、来年度も続けて行ければと思っています。 目指せ、ベストティーチング賞!笑 |