本学ではこれまでも各教員任意の方法にて授業改善等に関する報告書が課せられていました。そして本年度の前期科目からは、マークシート方式による全学共通の授業アンケートが復活しました。その結果、当学科のN先生が「ベスト・ティーチング賞」を受賞され、同じ学科の教員としては喜ばしい限りです。 さて、自分はというと、アンケート対象の専門科目4科目について、どの科目でも一つの設問を除いては全体平均値を上回る結果が得られて、まずは安堵しました。 当学科は環境、メディア、自立を柱としていますが、実際にこの2年間に入学した学生諸君はメディア志望が半数以上、残りは社会学志望であり、どちらかといえば高校時に理科の得意だった学生は若干名であるのが現状です。 このような現状の中で、私の担当する環境科学系科目の4科目について、一つの設問を除いて全体平均値を上回れたのは奇跡に近く、履修生の皆さんの温かい評価に感謝するしかありません。 具体的には、「シラバスの内容と一致したか」「授業のスピードは適切か」「説明は分かりやすいか」「双方向授業など工夫されていたか」「板書、パワポ、資料は分かりやすいか」「教員の声や言葉は聞き取りやすいか」「この授業で自身の成長が実感できたか」「この授業に満足したか」という設問は、私の担当した4科目ですべて平均値を上回ることができました。 さて、4科目中3科目で下回った設問は「この分野をさらに専門的に学びたいか」というものでした。 しかしながら履修生諸君の平均値が全体平均値を下回っただけのことで、中にはこの設問に高い点数を付けた学生さんもいたことは事実です。 つまり、「菅野の授業には満足したが、この分野は研究したくない」という平均像が浮かび上がってしまったことになります。 上記で触れたように、残念ながら現時点では「環境分野を勉強したくて入学しました」という学生は皆無に等しい。このことがこの設問に影響したと言えます。 「環境・エネルギー分野は大切で面白い分野」ということはこれまでも学生諸君に伝えてきましたが、今後の課題として、このことをさらに訴えていく必要があるでしょう。そして、これから受験する方々にも、「実践で環境・エネルギーを学びたい」という生徒さんをできるだけ多く集めてゆきたいものと考えています。 というか、「実践で環境・エネルギーを学びたい」という生徒さん、ぜひ受験してください。期待は裏切りません。 むしろ、当学科では「環境・エネルギー分野」は少数派なので、研究し放題です! 私も少人数教育ができるので、ゼロから百まで疑問点をお教えできます! 家庭用など小売電気の自由化が始まる今、エネルギーを知っていると就職に有利ですよ! |