最近はご無沙汰ですが、私の敬愛する村上龍さんの作品です。 主人公がタイムスリップし、時計が5分後になっていたそこはまだ戦争を続けていた日本。すでに各地が様々な国に占領されていて、純血の日本人はわずか。 それでもレジスタンス活動を続ける日本人。というような内容だったと思います。 ちょうど装丁が、これまた私の敬愛する横尾忠則さんであったこともあり、新刊の分厚い本を持ち歩いて、夢中になって読み続けた思い出があります。 歴史に「もしも」は無いながらも、もしかしたら異次元で存在したりして。。 私の「もしも」も色々と妄想できるのですが、今ここに生きていることに感謝します。 ともあれ、どこにいても不合理な圧力(今で言うハラスメント)はつきもの。そのような不合理に対するレジスタンスは一生続くのかもしれません。それが僕の生きざまなのかもしれません。(たぶん、左うちわな境遇には縁遠いと。笑) この続編の「ヒュウガ・ウイルス」、「愛と幻想のファシズム」は、村上龍さんの作品の中で最も好きなものです。 「69」も良かったのですが、映画では明るくなりすぎていて、ちょっとがっくり。 もとは、大学生の頃に高校時代の友人が村上龍さんの小説を教えてくれました。 真っ正直に育った私には村上龍さんの小説は衝撃的でした。 「コインロッカー・ベイビーズ」の疾走感とレジスタンスにも共感し、夢中になって読んだものです。 しかし、これらの作品は女性には勧めるつもりはありません。 私には娘はいませんが、もし娘が彼氏を連れてきたら、これらの村上龍作品を理解できる男なら信用できる、そんな感じです。 |